卒業生の声
榎本 真帆さん
榎本 真帆さん
“アロマに救われた経験を、同じ気持ちでいる誰かにも伝えたい。その思いに突き動かされています。”
数年前、父が癌で放射線治療を行っていました。時々電話で聞く声は元気でしたが、弱音を吐くことが気になっていました。ちょうどそのころ子供を授かったため、報告も兼ね夏休みに実家へ帰省しました。車で約7時間の道のりの果てに受けた報告・・・それは父親の死でした。あまりにも突然の出来事で心の整理がつかず落ち込み、思い出しては涙があふれる毎日でした。仕事に行くのもやっとで私の心と体は疲れ果てていました。そんなある日デパートの一角にあったリフレサロンに出会いました。ほとんど会話を交わす事はありませんでしたが、今までにないほど心と体が癒されたのを覚えています。その感覚の不思議さに興味を持ち通学を開始しました。スクールではいつもいい香りが漂い、少しずつ私の心と体が元気を取り戻していました。そのことがきっかけでアロマにも興味が湧きアロマスクールを探し始めました。もともと看護師の仕事をしていた事や、父との悲しい別れの経験があったため、自分があの時救われた気持ちを誰かに恩返しがしたい。同じように落ち込んでいる人にこの良さを伝えたい。そんな思いで探し出会ったのがホリスキュアでした。仕事と子育てをしながら通学は大変でしたが、先生がいつも体調や家庭の事を気にしてくれたり、いろんな職種の方と出会いがあったり、私にとって貴重な時間になりました。少人数制のため分からない事など聞きやすく、急な日程変更にも臨機応変に対応してもらえたおかげでインストラクターそしてセラピストの資格を取得することが出来ました。資格取得後はデイサービスでの講師や、マタニティークリニックでの活動の機会も頂き非常に良い勉強となっています。
現在病院の外来で勤務。ホリスキュアでの活動を上司へ相談したところ、患者さんのために良いことは是非!とのことで看護部長からも声をかけて頂き、師長会を通して各病棟へ発信してもらいました。病棟スタッフへは資料とアロマを用いて説明。それと並行して病棟師長が医師へ指示出しの働きかけをしてくれました。そのおかげで現在3名の患者様に週1~2回アロマケアを実施することが出来ています。また外来スタッフの理解や協力もあり、ケア時間になると「行ってらっしゃい」とみんなが見送ってくれるのも継続の大きな力となっています。
現在一人でアロマケアの活動をしているためこの導入を機に、この良さを体験できる場をスタッフへも提供し、共に活動をしたいと思ってくれるスタッフを集め活動の場を広げていくことが今後の私の課題です。